【2月11日 AFP】中国では何世紀もの間、タトゥーは犯罪者やセックスワーカーの印として考えられていたが、セレブの間でタトゥーが人気を呼んでいる影響で、現在、特に女性たちの間でタトゥーに対する考え方に変化が起き始めている。

 中でも、国営放送に「タトゥーの聖地」と呼ばれるほどの上海ではそうした傾向が顕著だ。上海でタトゥースタジオを経営し始めて11年になる国内のトップ彫師の一人であるZhuo Dantingさん(35)は、タトゥー産業の人気が高まる様子を目の当たりにしてきた。

 セレブやスポーツ界のスター選手に触発され、前例のないほどの数の人々が彼女のタトゥースタジオを訪れるという。多くは若者だ。Zhuoさん自身の体も約70%がタトゥーに覆われている。

「(タトゥーをしていると)最初はやはり、見た目で怖がられます」。ピアスの穴をいくつも開け、髪を緑に染めたZhuoさんは、街行く人々が自分を見たときの反応についてこう語る。

「でも最近はタトゥーを入れる人がたくさんいます。どんどん人気が出ているみたい。今にタトゥーをしている人だらけになって、世の中の人も特に何とも思わないようになりますよ」(c)AFP/Peter Stebbings/Morgan Huang