【1月14日 時事通信社】米ハワイ州で13日午前8時7分(日本時間14日午前3時7分)ごろ、スマートフォンなどにミサイル攻撃を知らせる緊急警報が誤って配信された。州当局や米太平洋軍は「脅威はない」と打ち消したが、誤警報だったという訂正メッセージが通知されるのに約38分かかり、ハワイ全域に「パニック」(地元紙ホノルル・スター・アドバタイザー)が広がった。

 スマホに流れたのは「ハワイに弾道ミサイルの脅威が迫っています。すぐに避難場所を探してください。これは訓練ではありません」というメッセージ。テレビなどでも同じ内容の警報が流れた。ハワイでは昨年、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えた警報訓練が行われている。

 イゲ州知事は、米テレビに対し「職員の交代時に間違ったボタンを押した」と釈明し、再発防止を約束した。緊急警報システムを管轄する米連邦通信委員会(FCC)のパイ委員長は、経緯を調査するとツイッターで表明した。

 ハワイで開かれた米男子ゴルフの大会に参加していたジョン・ピーターソン選手はツイッターで、夫人と3カ月の子供とマットレスをかぶってホテルの浴槽に身を潜めていると明かし、「神様、どうかこの脅威が現実のものではありませんように」と書き込んだ。

 アドバタイザー紙によれば、オアフ島では、避難のため赤信号を突っ切ろうとクラクションを鳴らしながら走る車もあった。スポーツ大会観戦に来ていた男性(37)は、警報を受け大会に出場予定だった子供らを呼び戻し、付近のトイレに身を隠したと説明。「周囲のみんなが飛び起きて、映画のワンシーンみたいだった」と振り返った。(c)時事通信社