【1月13日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が2016年の大統領選前、自身と性的関係にあったとされる元ポルノ女優に、顧問弁護士を通じて口止め料として13万ドル(約1440万円)を支払っていたと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が12日、報じた。

 ホワイトハウス(White House)の当局者はこの報道を全面的に否定している。

 ストーミー・ダニエルズ(Stormy Daniels)名義でポルノ女優をしていたステファニー・クリフォード(Stephanie Clifford)さんは2006年、セレブが参加したゴルフイベントでトランプ氏と知り合ったという。トランプ氏は2005年に現在の妻のメラニア(Melania Trump)夫人と結婚している。

 ウォールストリート・ジャーナルが匿名の、事情に詳しいとされる人物の話として報じたところによると、クリフォードさんはゴルフイベントの後しばらくしてからトランプ氏と性的関係を持ったと話したという。

 同紙はさらにこの人物の話として、長らくトランプ氏の顧問弁護士を務めるマイケル・コーエン(Michael Cohen)氏は大統領選が始まる1か月前の2016年10月、クリフォードさんに13万ドルを支払う代わりにトランプ氏との関係を口外しないとする内容を含む契約を仲介したと報じている。

 ホワイトハウスの当局者は「これらは昔の使い古された報道で、大統領選前に報じられたときに断固として否定したものだ」と述べた。

 大統領選の期間中には、何のおとがめもなく女性の体に触れられると自慢しているトランプ氏の様子が収められた映像の存在が明らかになった。またその後も、複数の女性がトランプ氏にセクハラ(性的嫌がらせ)を受けたと訴え出ている。(c)AFP