【1月12日 AFP】(更新、写真追加)アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相率いる保守系与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と第2党の社会民主党(SPD)は12日、新たな「大連立」政権の発足を目指す「画期的」な合意に達したことが分かった。

 情報筋がAFPに明らかにしたところによると、24時間以上に及ぶ協議の後、3党首らは数か月以内の新政権発足を目指して正式な連立交渉を開始することで原則合意したという。

 協議にはメルケル首相とSPDのマルティン・シュルツ(Martin Schulz)党首、バイエルン州首相であるCSUのホルスト・ゼーホーファー(Horst Seehofer)党首が出席。今後の連立交渉の基本となる政策協定案を作成した。この中には、連立政権が発足した場合にフランスとの緊密な連携の下、ユーロ圏の強化を図ることや、亡命希望者の受け入れを年間18~22万人程度に制限することなどが盛り込まれた。

 昨年9月24日に実施されたドイツ総選挙では、反移民・反イスラムを掲げる極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が大政党から多数の票を奪って躍進し、与党が過半数の議席を獲得できなかったことから政治が停滞している。(c)AFP/Frank ZELLER and Hui Min NEO