【1月14日 CNS】アリババ(Alibaba)創業者のジャック・マー(Jack Ma)会長が10日夜、中国・重慶市(Chongqing)のバーで代金約1300元(約2万2287円)を、面白いことに自社のモバイル決済サービスのアリペイ(Alipay)を使わずに銀行カードで支払ったと、あるメディアに報じられてインターネット上で話題になった。

 この報道に対し、アリペイは11日、ウェイボー(Weibo)で緊急に声明を発表。「すべての人の支払い方法に選択の自由があり、尊重されるべきものだ。自社の社員も例外ではない」とした。

 これに対し、ネット上では「ジャック・マーは、『社員番号001』だ」とからかう声や、「アリペイは現金と銀行カードを消滅させるはずじゃなかったのか」などといったコメントが相次いだ。アリペイ側は、「現金を消滅させるなどと、一度も言ったことはない。ただ、支払い方法の新たな選択肢を普及させたいだけで、何かを消滅させることが目的ではない」と反論した。

 報道によると、マー会長は黒の上下に灰色の帽子姿でバーを訪れた。隣にはアリクラウド(Alibaba Cloud)の胡暁明(Simon Hu)CEOが座り、何曲か歌手の歌をゆっくり聴いたり、曲をリクエストしたりして過ごしていたが、まもなくほかの客に気づかれ、記念撮影や握手、乾杯を求める人たちが集まってしまい、1時間ほどでバーを後にしたという。(c)CNS/JCM/AFPBB News