【1月12日 東方新報】中国のスマートフォン(スマホ)メーカーの小米科技(シャオミ、Xiaomi)が新規株式公開(IPO)するという報道が後を絶たない中、あるメディアが8日、シャオミの想定価格は2000億ドル(約22兆3140億円)で、2018年末に香港で上場すると報道。しかし、一部の投資家は合理的な想定価格は1000億ドル(約11兆1570億円)だと否定。こうした動きに対し、シャオミは「ノーコメント」とした。

 昨年末、複数のメディアでシャオミの上場が報道されたが、同社は否定していた。

 2010年4月設立のシャオミは、今年で8周年を迎える。2017年10月末現在で、営業収入総額は1000億元(約1兆7144億円)を超えている。

 同社の雷軍(Lei Jun)CEOは2015年5月、記者団に対し、「優良企業は10年かけて発展するものだ。シャオミは5年以内に上場しない」と話していたが、2016年3月には、「シャオミがIPO上場の可能性を完全に排除することはない」とも発言している。

 同社がIPO上場を計画していることは間違いなさそうだが、具体的な時期や上場の形式については未定だという。

 投資家は、シャオミの2017年の純利益は少なくとも10億ドル(約1115億円)で、18年には20億ドル(約2231億円)に伸びると見られており、高成長率は19年まで勢いを保ち続けると分析している。

 想定価格1000億ドルのシャオミが上場すれば、インターネットのトップ企業の現在の順位に変化があるかもしれない。(c)東方新報/AFPBB News