【1月11日 AFP】イングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2017-18)は10日、準決勝第1戦が行われ、チェルシー(Chelsea)とアーセナル(Arsenal)は0-0で引き分けた。この試合でテストされたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のシステムについて、アーセナルのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、イングランドでも導入されることを歓迎している。

 チェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でのこの試合は、FAカップ(FA Cup 2017-18)3回戦のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)対クリスタルパレス(Crystal Palace)に続き、イングランドでVARが2度目に使用された試合だった。

 マーティン・アトキンソン(Martin Atkinson)主審は、両チームがそれぞれ1回ずつPKを主張した場面で、ロンドン西部の指令室に待機するVARに意見を求めた後、どちらも元の判定通り反則は取らなかった。

 ベンゲル監督は「介入が必要だったのはたったの2回だった。2回目は少し慣れない形だった。ボールがCKになった後、PKの話に戻ったからね。主審に確信がなければ、すぐにゲームを止めて構わなかった」と話した。

 その場面では、アーセナルのダニー・ウェルベック(Danny Welbeck)のセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)に対するファウルがあったのではないかということで、主審はVARに確認したが、PKは取らなかった。

 ウェルベックは「VARが実際にあの場面を見ていたかはわからないけど、クリーンにボールを奪ったし、まったく心配はしていなかった」と話した。

 チェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督も「良い解決策だと思う。試合中に疑問が出れば、主審は映像をチェックし直して、最良の決断を下せる。良いことだし、このやり方なら間違いなくミスは減るだろう」と話した。(c)AFP