【1月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏がキャリアを開始したカートサーキットが、2020年に閉鎖される見通しになった。同地で石炭採掘事業が行われることが理由だという。

 ドイツ西部ケルン(Cologne)近くのケルペン(Kerpen)にあるトラックは、ミハエル氏の弟ラルフ(Ralf Schumacher)氏や4度の世界制覇を誇るセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がモータースポーツ界への第一歩を踏み出した場所でもあった。

 自身も元F1ドライバーであるラルフ氏は、地元紙に対し「新たなゴーカートトラックが建設されることはない」「(独エネルギー大手)RWEと共同調査をしているが、新しい土地も見つかっていない」と述べ、ミハエル氏が3分の2を所有すると報じられているトラックの閉鎖を残念がった。

「伝統と成功を収めてきた若手育成事業が、同時に終わりを迎えてしまうのは残念だ」

 現在49歳のミハエル氏は、2013年12月のスキー事故で頭部に重傷を負って以降、公の場に姿を見せておらず、これまでスイスにある自宅で療養を続けている。(c)AFP