【1月11日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の任期1年目の内幕を記した暴露本が発売されたことを受け、トランプ氏は10日、米国の名誉毀損(きそん)に関する法律の見直しに言及した。

 トランプ氏は「わが国の名誉毀損法について真剣に検討していく」と述べ、同法は「虚偽で中傷的な発言をする人がいる場合、被害者が裁判所でしっかりと(法的)手段に訴えることができる」よう変えなければならないと強調した。

 さらに名誉棄損に関する現行の法律は「見せ掛けだけで国の恥だ」と指摘。また「米国の価値観や公正さを反映していない」と批判した。

 ただ今回の発言は、言論の自由の抑圧につながると懸念を呼ぶ可能性が高い。

 マイケル・ウォルフ(Michael Wolff)氏がホワイトハウス(White House)の内幕を暴露した書籍「Fire and Fury: Inside the Trump White House(仮訳:炎と怒り──トランプのホワイトハウスの内側)」では、トランプ氏が大統領としてふさわしくない人物として描かれており、同氏は怒りをあらわにしていた。(c)AFP/Andrew BEATTY