【1月11日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の出場を逃して以降、監督が不在となっているイタリア代表を、3月に行われるアルゼンチンとイングランドとの親善試合で、現在U-21同代表を率いるルイジ・ディ・ビアジョ(Luigi Di Biagio)監督が暫定的に指揮を執る見込みとなった。イタリアサッカー協会(FIGC)の会長に立候補しているダミアーノ・トンマージ(Damiano Tommasi)氏が10日、明かした。

 W杯4回優勝の実績を持つイタリアは、昨年11月のプレーオフに敗れてロシア行きを逃し、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ(Giampiero Ventura)監督が解任されて以降、新監督が決まらずにいる。

 FIGCも敗退後にカルロ・タベッキオ(Carlo Tavecchio)会長が辞任を表明し、1月29日に後任を決める会長選が行われる予定となっている。セリエAのローマ(AS Roma)で活躍し、現在は選手会の会長を務める43歳のトンマージ氏は、これに立候補している。

 トンマージ氏は「会長選のすぐ後に真っ先にすべきことの一つが、イングランドとアルゼンチンとの親善試合の準備だ。すでにディ・ビアジョが着手してくれているものと思っている」と話した。イタリアは3月23日に国内でアルゼンチンと、4日後の27日にアウェーでイングランドと対戦する。

 元イタリア代表のディ・ビアジョ監督は、現在46歳。2013年からU-21代表を率いており、2017年のU-21欧州選手権(UEFA EURO U-21 2017)ではチームを4強入りに導いた。

 タベッキオ氏は、新監督は6月まで決まらないだろうと話している。ミラノでトレーディングカード会社のイベントに姿を見せたタベッキオ氏は「私は1月29日まで会長だし、それまでに新監督が決まるとは思わない。選ぶのは私ではないが、優秀な監督は6月までの契約を結んでいる。その前に決めるのは難しい」と話した。

 新監督の候補には、FCゼニト(FC Zenit)のロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督、チェルシー(Chelsea)のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督、前バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)指揮官のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏らの名前が挙がっている。(c)AFP