【1月11日 AFP】新作映画『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(All the Money in the World)』の再撮影で、俳優のマーク・ウォールバーグ(Mark Wahlberg)に支払われた出演料が、主演女優のミシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)の1500倍だったことが報じられ、ハリウッド(Hollywood)で怒りの声が巻き起こっている。

 同作を手掛けたリドリー・スコット(Ridley Scott)監督は、当初出演予定だった俳優ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)が性的不品行疑惑で降板させられた後、ウォールバーグとウィリアムズを再度呼び寄せ、スペイシーの代役であるクリストファー・プラマー(Christopher Plummer)を相手に一部のシーンを撮り直した。

 だが米大衆紙USAトゥデー(USA Today)によると、この再撮影でのウィリアムズに対する報酬は日当80ドル(約8900円)、総額で1000ドル(約11万1000円)以下と、ウォールバーグに支払われた150万ドル(約1億6700万円)の0.07%に満たない額だった。

 これに憤慨した女優のジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)は、ツイッター(Twitter)に「『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』の中でのミシェルの演技を見てください。彼女はオスカー(Oscar)にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)を受賞している素晴らしい女優。業界歴は20年もある。彼女には共演男優への報酬の1%以上の価値がある」と投稿。

 女優で活動家のアンバー・タンブリン(Amber Tamblyn)も「全く容認できない」と批判。ベテランプロデューサーのジャド・アパトー(Judd Apatow)は「おかし過ぎて信じられないほどだ」と苦言を呈した。(c)AFP