【1月12日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)は11日、女子シングルスのドローが発表され、世界ランク1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は、初戦の相手がワイルドカード(主催者推薦)のデスタニー・アイアバ(Destanee Aiava、オーストラリア)に決まった。順当に勝ち進めば準々決勝でカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)と激突するとみられている。

 全豪オープンでは過去に4度の1回戦敗退を喫しているハレプは、自身初の四大大会(グランドスラム)制覇を成し遂げるためには、まずアイアバを退ける必要がある。

 グランドスラム通算23勝を誇り、昨年9月に第1子を出産したセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は試合への準備ができていないとして連覇がかかる今大会への出場を取りやめており、女子は本命不在の状況となっている。

 元世界1位のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)は、昨季は8回決勝進出を果たすなど完全復活を遂げ、今大会は第2シードとしてミハエラ・ブザルネスク(Mihaela Buzarnescu、ルーマニア)との1回戦に臨むことになった。順当にいけば準々決勝では昨季の全仏オープンテニス(French Open 2017)覇者エレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)と相まみえる可能性がある。

 昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)女王で第3シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)は、1回戦でフランスのジェシカ・ポンセ(Jessika Ponchet)を迎え撃つことになり、準々決勝では第8シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)とぶつかるとみられる。

 2008年大会覇者のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は、1回戦の相手がタチアナ・マリア(Tatjana Maria、ドイツ)に決定。8日に発表された最新の世界ランキングでは、ドーピング違反による15か月間の出場停止処分から復帰して以降初めて50位以内に返り咲き、ノーシードとして今大会に臨む。

 37歳にして実力健在のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は、第5シードとして1回戦ではスイスのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)と対戦することになった。グランドスラム制覇は2008年が最後となっているヴィーナスは、準々決勝で第4シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と対戦する可能性がある。

 対するベンチッチは先日、ロジャー・フェデラー(Roger Federer)とのペアでテニスの男女混合国別対抗戦、第30回ホップマンカップ(Hopman Cup XXX)を制している。このほかでは、昨年大会で4強入りを果たしたジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)が第9シードとしてハレプと同じ山に入り、1回戦では米国のマディソン・ブレングル(Madison Brengle)と対戦することになった。

 日本人選手では、大坂なおみ(Naomi Osaka)がクリスティーナ・クコバ(Kristina Kucova、スロバキア)と、奈良くるみ(Kurumi Nara)がマルケタ・ボンドロウソバ(Marketa Vondrousova、チェコ)と、日比野菜緒(Nao Hibino)がドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)と、江口実沙(Misa Eguchi)がヤナ・フェット(Jana Fett、クロアチア)とそれぞれ対戦する。(c)AFP