【1月12日 AFP】15日から開幕する全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)の女子シングルスでは、大会を7度制している前年女王のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が欠場を表明したことで、多くの選手に優勝のチャンスが生まれている。ここでは、メルボルンで四大大会(グランドスラム)初優勝の期待がかかる5選手を紹介する。

■シモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)

 全豪オープンでは過去2シーズン連続で初戦敗退に終わっているハレプだが、2018年は年明けからエンジン全開。深センオープン(2018 Shenzhen Open)ではシングルスとダブルスの両方で優勝を果たし、「記憶にある限り最高のプレシーズン」を送れていると話している。

 ベースラインからの積極的なショットを持ち味とする26歳は昨季、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2017)で優勝を飾り、他にも大会女王のエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)と激闘を繰り広げた全仏オープンテニス(French Open 2017)など、4大会で決勝に進出した。

 大舞台の正念場で力を発揮しきれない選手という評価を覆す必要はあるが、世界ランキング1位で迎える今大会は、最高のスタートダッシュを切るまたとない機会になる。

■キャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)

 わずか1年前には引退のうわさを否定しなくてはならなかったウォズニアッキは、6年ぶりとなる世界ランク1位復帰を視界にとらえて今大会を迎える。27歳となったウォズニアッキは、2017年をビーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)からの初勝利とWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2017)制覇で締めくくり、新シーズン開幕戦のASBクラシック(2018 ASB Classic)でも決勝に進んだ。

 昨季は決勝で6回涙をのんだが、9月の東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2017)でついに壁を破り、シーズン初優勝を果たすと、そこから好調を維持し、ツアー選手権ではエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)、ハレプ、カロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)を撃破。世界ランクも1年で19位から2位まで上昇した。