【1月10日 AFP】(更新、写真追加)米カリフォルニア州南部で豪雨による土石流が発生し、家屋が倒壊するなどの被害が出ている。当局は9日、少なくとも13人が死亡したと明らかにした。

 サンタバーバラ(Santa Barbara)郡のビル・ブラウン(Bill Brown)保安官は記者会見で、「悲しいことだが、昨夜の嵐で13人が死亡したことが確認された」と述べた。今後、死者数の増加が予想されるという。

 当局は、ロサンゼルス北西のモンテシート(Montecito)での救助活動中に泥とがれきの中から複数の遺体が発見されたと明らかにしている。

 サンタバーバラ郡消防局(SBCFD)がツイッター(Twitter)に投稿した複数の写真には街が泥に覆われ、道路も倒木で通れなくなっている様子が写っている。モンテシートでは倒壊した家の中に数時間にわたり閉じ込められていた少女(14)が救助されたという。

 この土石流で国道101号が50キロ前後にわたり通行止めとなり、地域一帯で交通がまひしたほか、多数の家屋が倒壊。地元紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)によれば、消防局には行方不明者が出ているとの通報が多数寄せられている。

 米国立気象局(National Weather Service)によると、最大の降水量を記録したベンチュラ(Ventura)郡では計約130ミリの雨が降った。土石流の被害が出ている地域の多くが先月発生した森林火災「トーマス(Thomas)」の延焼範囲と重なり、植生による吸水力が低下している。(c)AFP