【1月12日 AFP】今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)では、トップ選手の多くが欠場したり、故障を抱えていたりする状況に直面している。その恩恵も受けて、四大大会(グランドスラム)で初タイトルを獲得する可能性がある男子の5選手を紹介する。

■グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)

 現在26歳のディミトロフは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に次ぐ世界ランキング3位で戦いの場となるメルボルンに入る。

 キャリア序盤はフェデラーとプレースタイルが似ていることから「ベビー・フェデラー」と呼ばれていたディミトロフは、2016年の中盤にはランキングが40位まで後退するなど、周囲の期待に応えられない時間が続いたが、2017年は見事な復活を果たし、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)でマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)初制覇を成し遂げるなど、ツアー4勝を挙げるキャリア最高のシーズンを過ごした。

 今年はランキングポイントの死守とトップ5位を維持することを目標にしているディミトロフは、これまでグランドスラムでは準決勝を突破した経験がなく、2014年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)と昨年の全豪でベスト4入りを果たしたのが最高成績となっている。

■アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)

 男子テニス界で「次世代」の急先鋒(せんぽう)との呼び声が高い20歳のズベレフは、昨年は5大会でタイトルを獲得する好成績を収め、今年の全豪オープンには世界ランク4位として乗り込む。

 2017年はロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)決勝でフェデラーを破り、同年にスイスのレジェンドを倒した5選手の一人となる活躍をみせたが、グランドスラムの舞台では昨年のウィンブルドンで初めて4回戦に進出しただけで、それ以上の結果は残せていない。

 198センチの長身から繰り出すパワーが持ち味のズベレフが、グランドスラムを含むすべての大会で成功を収めるためには、フィジカル面の向上と5セットマッチでの経験が不可欠であるとの意見が専門家からは上がっている。