【1月8日 AFP】中国で、警察官が犬を殴り殺したことに怒った男性2人が、この警官の個人情報をインターネット上に公開したり、侮辱したりしたことで収監されていたことがわかった。警察官が犬を撲殺する様子を捉えた動画はインターネット上に投稿され、大きな非難を呼んでいた。

 同国中部の湖南(Hunan)省長沙(Changsha)の警察当局は、中国版ツイッター(Twitter)の「ウェイボー(微博、Weibo)」の公式アカウントで、男性らが先週6日、5日間の拘留を言い渡されたと明かした。

 当局によると、2人のうち1人が警官の自宅の住所と写真をインターネット上に投稿し、もう1人が警官を「公然と侮辱した」という。

 先月インターネットに投稿された動画には、陳(Chen)という名字の警官が、歩道上でつながれていたゴールデンレトリバーを歩行者の目の前で殴り殺す様子が捉えられていた。一方、警察当局が公開した監視カメラの映像には、この犬が少なくとも4人に襲い掛かる様子が映っていた。

 長沙市・天心(Tianxin)区の警察署によるウェイボーの投稿によると、警官は麻酔銃を所持しておらず、飼い主も特定できなかったため、「歩行者をこれ以上傷つけることを防ぐため」に同僚と共に犬を撲殺することに決めたとしている。

 その一方、地元紙「瀟湘晨報(Xiaoxiang Morning Herald)」によると、この行為に怒った愛犬家らによって、警官の母親がコンビニエンスストアで嫌がらせを受け、また警察署には警官の行為を疑問視する電話が殺到しているという。(c)AFP