【1月8日 AFP】米国フィギュアスケート協会(U.S. Figure Skating)は7日、平昌冬季五輪の男子シングルに出場する同国代表3選手を発表。全米選手権(2018 Prudential U.S. Figure Skating Championships)で2位に入ったロス・マイナー(Ross Miner)は落選し、4位のアダム・リッポン(Adam Rippon)が平昌行きの切符を手にした。

 フィギュア男子米代表は、6日に行われた全米選手権のフリースケーティング(FS)で5本の4回転ジャンプを成功させて優勝し、シーズン無敗を守ったネイサン・チェン(Nathan Chen)をはじめ、3位に入ったヴィンセント・ゾウ(Vincent Zhou)、2016年全米王者リッポンが選出された。ショートプログラム(SP)5位からフリーで巻き返して2位に食い込んだマイナーだったが、選考委員会はゾウとリッポンの実績を優先した形となった。

 6日には女子シングルの代表選手が発表され、全米選手権で4位に終わった2016年の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2016)銀メダリストのアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)が選外となっており、フィギュア米国代表選考は2日連続で議論を呼ぶ結果となっている。

 平昌五輪の女子シングル代表では、全米選手権で表彰台入りしたブラディー・テネル(Bradie Tennell)、長洲未来(Mirai Nagasu)、カレン・チェン(Karen Chen)が名を連ねた。 ワグナーは控えに選ばれているが、マイナーは控え選手としてもジェイソン・ブラウン(Jason Brown)に次ぐ2番手となっている。

 今季グランプリ(GP)シリーズで2勝し、GPファイナルも制した18歳のチェンは、唯一世界大会で5本の異なる4回転ジャンプの着氷に成功。 地元サンノゼでの大会で3位表彰台入りを果たしたゾウは、昨年の全米選手権で2位に入り、ジュニア世界王者にも輝いた。 リッポンは今季GPシリーズで2度2位に入り、GPファイナルで5位だった。

 ペアでは全米選手権を制したアレクサ・シメカ・クニエリム(Alexa Scimeca Knierim)とクリス・クニエリム(Chris Knierim)が出場することが発表されている。(c)AFP