【1月7日 AFP】フィギュアスケート全米選手権(2018 Prudential U.S. Figure Skating Championships)は6日、米カリフォルニア(California)州サンノゼのSAPセンター(SAP Center)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、ネイサン・チェン(Nathan Chen)が圧倒的な強さで優勝を飾り、平昌冬季五輪に向けて好調をアピールした。

 5本の4回転ジャンプで着氷したチェンは、2位のロス・マイナー(Ross Miner)に40.72点差をつける合計315.23点で大会を制し、シーズン無敗を守った。五輪に臨む男子シングルの米国代表3人はまだ発表されていないが、18歳のチェンが一番手として選ばれるのは確実になっている。

 フィギュアの個人種目では、メダルの最有力候補として韓国に向かうチェンは「五輪へ向けて、また大きな一歩になった。大会がとても楽しみ。小さい頃からずっと勝ちたいと思っていた大会だし、準備はできている」と話した。

 ショートプログラム(SP)5位から巻き返したマイナーが274.51点で2位に、ヴィンセント・ゾウ(Vincent Zhou)が計273.83点で6位から3位に入った。一方、アダム・リッポン(Adam Rippon)は4位、ジェイソン・ブラウン(Jason Brown)は6位で大会を終えた。

 代表選手の選考では、これまでの公式戦の戦績が幅広く検討されるため、マイナーの選出はチェンほど確実というわけではない。ジュニア世界王者のゾウは5回の4回転ジャンプに挑戦したが、3回がアンダーローテーション、1回がダウングレードと判定された。

 一方、チェンの前に全米王者を経験しているリッポンとブラウンは、五輪出場の有力候補として大会に臨み、SP終了時点では2位と3位につけていたが、どちらも1回だけ組み込んだ4回転で転倒した。

 ペアではアレクサ・シメカ・クニエリム(Alexa Scimeca Knierim)とクリス・クニエリム(Chris Knierim)の夫婦ペアが優勝を飾り、たった一つの平昌の出場枠を確実にしている。(c)AFP