【1月6日 AFP】米メディアは5日、ナショナルフットボール(NFL)の解説者として知られるジョン・グルーデン(Jon Gruden)氏が、かつて指揮を執っていたオークランド・レイダース(Oakland Raiders)のヘッドコーチ(HC)として、史上最長にして最高額の10年総額1億ドル(約113億円)という破格の契約で指揮官に復帰すると報じた。

 米スポーツ専門チャンネルESPNとNFLネットワーク(NFL Network)によると、再びレイダースのHCに就任するとみられているグルーデン氏は、現在解説者を務めているESPNのブースを離れ、9日にはお披露目の記者会見に臨むと伝えられている。

 今季のレギュラーシーズン最終戦でロサンゼルス・チャージャーズ(Los Angeles Chargers)に敗れ、通算6勝10敗の不本意な成績によりジャック・デル・リオ(Jack Del Rio)HCを解雇したレイダースのマーク・デービス(Mark Davis)オーナーはまた、トップクラスのアシスタントコーチと4年契約を結び、2018年以降のラスベガス移転に向けて準備を整えているという。

 現在54歳のグルーデン氏は、グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)などでアシスタントコーチを務めた後、1998年にレイダースで指揮官としてのキャリアを開始し、同球団での4年間で通算40勝28敗を記録。2002年からはタンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)の指揮官に就任したが、その際には同球団が2つのドラフト1巡目指名権と2つの2巡目指名権に加え、800万ドルをレイダースに支払った。

 2003年のスーパーボウル(Super Bowl)では、レイダースを相手に48-21で勝利を収めてバッカニアーズを優勝に導いたグルーデン氏は、同球団を7年間率いたあと2009年1月に解雇され、その後はESPNの「マンデーナイト・フットボール(Monday Night Football)」で解説者を務めていた。

 ワシントン・レッドスキンズ(Washington Redskins)の現指揮官であるジェイ・グルーデン(Jay Gruden)HCを弟に持つグルーデン氏は、NFL指揮官としての11年間で、通算95勝81敗の成績を残している。(c)AFP