【1月6日 AFP】英チェスター動物園(Chester Zoo)は5日、インドネシアのジャワ(Java)島に生息し、「世界で最も醜い豚」と呼ばれるスンダイボイノシシの写真の撮影に成功したと発表した。絶滅が危惧されるスンダイボイノシシの生態を解明する手がかりとなる成果だ。

 オスの顔にある大きなイボが特徴的なスンダイボイノシシ。同園によると、乱獲や生息地である森林の減少により、生息数は1980年代前半から急減した。

 英国とインドネシアの研究チームは、「絶滅の危険性が高い」とされるスンダイボイノシシの保護に向けて正確な個体数を把握するため、ジャワ島の森林に自動撮影カメラを設置した。

 インドネシアでは現在、スンダイボイノシシを保護する法律はなく、今回の成果は「いずれ新たな保護法の制定に利用される可能性もある」とチェスター動物園は述べている。(c)AFP