【1月4日 AFP】陸上男子短距離のスター選手、ウェイド・バンニーキルク(Wayde van Niekerk、南アフリカ)が、昨年10月に断裂した膝靱帯(じんたい)のリハビリを終え、母国に帰還した。

 約1か月にわたりカタールでリハビリを行ってきたバンニーキルクは3日に発表した声明で「(カタールで)受けたサービスは世界最高峰のものだった。自分の回復についてはとても前向きに感じている」とコメントした。

 リオデジャネイロ五輪と第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)の男子400メートルで金メダルを獲得したバンニーキルクは、ケープタウンで行われた南アフリカ対ニュージーランドのラグビー・テストマッチの前に開催された、タッチラグビーの試合で負傷していた。

 その直後にバンニーキルクは米国で手術を受け、リハビリの一環としてカタール訪問の予定が組まれていた。

 25歳のバンニーキルクはトラックへの復帰時期について明言していないが、4月にオーストラリア・ゴールドコーストで行われるコモンウェルスゲームズ(2018 Commonwealth Games、英連邦競技大会)は欠場することになる。

 バンニーキルクはまた、来年の第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)が、自身にとっては「最高のスタート地点」になるだろうと語った。

「ドーハは、復帰して、アスリートとして出場する各種目で優位に立ち続けることに対する自信を得るのに最高のスタート地点になると考えている」

 バンニーキルクは100メートル9秒台、200メートル19秒台、400メートル43秒台を記録した唯一の選手で、400メートルに加えて競技が行われることが少ない300メートルでも世界記録を保持している。(c)AFP