【1月4日 AFP】スペイン南部マラガ(Malaga)の空港で、到着便の乗客が降機待ちの間に非常口の扉を勝手に開け、主翼の上に出て座り込むという騒ぎがあった。乗り合わせた別の乗客と航空会社が3日、明らかにした。待ちくたびれた末の行動とみられる。

 騒ぎが起きたのは、英ロンドンから1日夜にマラガに到着したアイルランドの格安航空会社ライアンエア(Ryanair)の旅客機。乗り合わせていたフェルナンド・デル・バレ(Fernando del Valle)氏はAFPの取材に対し、着陸してから30分ほど機内で待たされていたと語った。

 デル・バレ氏の証言によると、「男が落ち着いた様子で非常口に近づき、装置を引いて扉を開けた。外の様子をうかがってからいったん座席に戻り、リュックサックを取ると外に出て翼の上に座った」という。「機長は非常に驚き、誰が翼の上に出たのか尋ねた」

 デル・バレ氏が撮影してフェイスブック(Facebook)に投稿した動画には、男が主翼の上を歩いた後、リュックサックを下に置き、隣に腰を下ろす様子が映っている。

 この旅客機はロンドンを1時間遅れで出発。マラガには予定時刻から約20分遅れで到着していた。

 ライアンエアの声明によれば、男はその場で逮捕されたという。(c)AFP