【1月6日 CNS】中国の家庭医のサービスは、医療費の支払いや通院が困難といった問題を解決するために2016年5月から始まった。一部報道では、家庭医サービスの契約者数がこれまでに5億人に上ったとしているが、その数に対して疑問の声も少なくない。

 中国国家衛生・計画生育委員会(National Health and Family Planning Commission)によると、中国の家庭医は、主に基礎医療衛生機構に登録されている医師や町・村の医師などで編成されたチームのことをいう。契約内容は地域によって異なっているが、基本医療、公共衛生などを含む健康管理サービスを担う。こうしたサービスは、高齢者や障害者のほか、糖尿病や結核といった慢性疾患患者や、深刻な精神障害を持つ患者や貧困地域などへ優先的に提供されている。

 同委員会の関係者は、「サービス契約を締結した割合は、優先的にサービスを提供されるべき人たちが60%なのに対し、一般の人たちはまだ30%にとどまっている。まだ初期段階にあり、質の高いサービスを提供できているとは言えない」と話した。

 同委員会は、2018年も引き続き家庭医サービスの向上と改善を目指すとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News