【1月4日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは3日、第22節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)は終了間際にエクトル・ベジェリン(Hector Bellerin)が同点弾でチームを救う劇的な展開で、チェルシー(Chelsea)とのロンドン・ダービーを2-2で引き分けた。

 アーセナルはジャック・ウィルシャー(Jack Wilshere)のゴールで先制したものの、ベジェリンはエデン・アザール(Eden Hazard)にペナルティーエリア内でファウルを犯し、同選手のPKからの同点ゴールの元凶となっていた。

 後半39分にチェルシーのマルコス・アロンソ(Marcos Alonso)のゴールが決まると、ベジェリンが完全な戦犯になるかに思われた。それでも22歳のベジェリンは、ロスタイム2分に今季2得点目を挙げて、自らの罪を償った。

 手に汗握る試合はドラマチックな最後を迎えたものの、リーグ戦での両チームの今後に与える影響は小さなものとなった。

 チェルシーは2位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と勝ち点1差の3位にとどまったが、首位マンチェスター・シティ(Manchester City)とは同16差となっている。

 一方、チェルシーとのリーグ戦ではここ13試合で1勝しか挙げられていないアーセナルは6位に沈んでおり、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権がかかる4位のリバプール(Liverpool FC)との勝ち点差は5となっている。

 アーセナルのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、先月31日のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)戦でカラム・チェンバース(Calum Chambers)のハンドの反則でPKとなった判定に怒りの抗議を見せてイングランドサッカー協会(FA)の処分対象となっていたが、この日もベジェリンのアザールに対するファウルでPKを与えたアンソニー・テイラー(Anthony Taylor)主審の判定に怒りをあらわにした。

 指揮官は「素晴らしい試合だった。また、われわれに対するひどい判定もあった。良いサッカーだったが、残念ながら駄目な判定もあった。あれにはいら立ったし、動揺もした。あれがPKなら、今夜はわれわれにも少なくとも2本(のPK)はあった」とコメントしている。(c)AFP