【1月2日 AFP】米国を代表する美女を選ぶ毎年恒例のミスコンテスト「ミス・アメリカ(Miss America)」の主催団体の理事長に、元キャスターで自身も元ミス・アメリカのグレッチェン・カールソン(Gretchen Carlson)氏(51)が任命された。わいせつで性差別的な電子メール流出問題で同団体の最高経営責任者(CEO)らが辞任したことを受けての措置で、元ミスとして同団体のトップに選ばれたのはカールソン氏が初めて。

 ミス・アメリカ機構(Miss America Organization)は1日に声明を出し、カールソン氏の指名を発表。その約1週間前の先月23日、サム・ハスクル(Sam Haskell)CEOが、体形や性生活を話題にした女性蔑視的なメールを書いていたことが発覚して非難が集まり、辞任していた。

 1989年のミス・アメリカであるカールソン氏はツイッター(Twitter)に、「この伝説的大会を、非常に多くの素晴らしいボランティアの方々と共に前進させていけるのは光栄です」と投稿した。

 同声明によると、カールソン氏の任命は即時発効。さらに元ミス3人が理事会に加わることや、前任の理事の大半が辞任したことも併せて発表された。

 カールソン氏は、FOXニュース(Fox News)で10年にわたってキャスターを務めたことで最もよく知られている。2016年、当時同社のCEOだったロジャー・エイルズ(Roger Ailes)氏からセクハラを受けたとして裁判を起こし同CEOは辞任に追い込まれた。(c)AFP