【12月31日 AFP】17-18イタリア・セリエAは30日、第19節の試合が行われ、首位ナポリ(SSC Napoli)を追走するインテル(Inter Milan)とASローマ(AS Roma)がそれぞれホームで引き分けた一方で、今季から昇格したベネベント(Benevento Calcio)はようやくセリエA初勝利を挙げた。

 インテルは本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)でラツィオ(SS Lazio)と0-0で引き分け、公式戦の連敗を3で止めたが、ナポリと勝ち点7差の3位となっている。サッスオーロ(US Sassuolo)と1-1のドローで終えた4位ローマは、首位と同9差となった。

 インテルはこの試合、ミラン・シュクリニアル(Milan Skriniar)がハンドでラツィオにPKを献上したかにみえたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による無効判定で失点の危機を救われた。ラツィオのシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督は「私はこの技術(VAR)があまり好きにはなれない」とコメントし、不満をあらわにしていた。

 ローマは前半31分にロレンツォ・ペレグリーニ(Lorenzo Pellegrini)のゴールで先制したものの、後半33分にサッスオーロのシモーネ・ミッシローリ(Simone Missiroli)に同点ゴールを許し、本拠地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)で勝利を逃した。

 ローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は「後半にわれわれのミスが多かった。リードして試合を終わらせなければならなかったが、われわれにその力がなかったし、サッスオーロは最後まであきらめなかった」と語った。

 一方、ベネベントは後半19分にマッシモ・コーダ(Massimo Coda)が記録した得点が決勝点となり、キエーボ・ベローナ(Chievo Verona)に1-0で勝利し、クラブにとって歴史的なセリエAは初勝利を手にした。

 今月上旬にACミラン(AC Milan)と2-2で引き分けるなど、今季9試合を戦い終えて勝ち点4を獲得したベネベントのロベルト・デ・ゼルビ(Roberto De Zerbi)監督は、「とても重要な勝利だ。結果が出なければ、練習で選手の士気を高めることが難しくなるが、勝利は私たちに力を与えてくれる」と語った。(c)AFP/Emmeline MOORE