【12月30日 AFP】シリア北部ラッカ(Raqa)県で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に殺害された民間人やシリア政府側の戦闘員ら数十体の遺体が埋められた集団墓地2か所が発見された。国営シリア・アラブ通信(SANA)が29日報じた。

 集団墓地はトルコ国境に面する同県西部ワウィ(Wawi)近郊に住む地元民からの情報で見つかった。

 市民ボランティアでつくる民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」の情報筋の話としてSANAが伝えたところによると、「2つの集団墓地は広範囲にわたっているため」遺体の収容が完了するにはまだ時間がかかるという。

 これらの遺体については、この地域を支配していたISによって殺害されたこと以外、詳細は分かっていない。

 2014年にもシリア東部デリゾール(Deir Ezzor)県で集団墓地が見つかっている。ここにはISに殺害された230人の遺体が埋められていた。さらに、2015年6月には女性や子どもを含む200人の民間人の遺体が北部コバニ(Kobane)で発見されている。(c)AFP