【12月31日 東方新報】2017年もあとわずか、旧暦の新年(春節)ももうそう遠くない。北京(Beijing)の一部老舗レストランによると、この「二節(元旦と春節)」のレストランの予約は2~3か月前から殺到し、予約でいっぱい。特に、大晦日の「年夜飯(年越しの食事)」の個室席は、多くの老舗レストランでクリスマスごろまでに9割以上が予約で埋まったという。

 中国では家族・親戚一同が集結し、大勢で大晦日の食卓を囲むことが一般的だが、ここ2年ほどは少人数の予約も目立っている。「80後」と呼ばれる1980年代生まれの若い世代が結婚し、小さな家庭単位で予約しているようだ。洋食や焼肉店などが、若い世代に人気だそうだ。

■元日の個室予約がいよいよ大詰め

 北京の三里河(Sanlihe)にあるレストラン、同和居(Tongheju)では、元旦の個室予約は満席。「最も早いケースで6か月前から予約が入っています」と、同店の張(Zhang)マネジャー。今年9月にはすでに、個室の予約は半分ほど埋まっていたそうだ。また張マネージャーは「常連の古いお客様は1年前、半年前から予約する人たちも多い。12月末の時点で春節の予約もほぼ満席」と話す。「大晦日の夜に家で食事をするのが面倒」「せっかくの大晦日なのだから、老舗の名店でおいしい料理を味わいたい」という人が多いようだ。

■出前でセットメニューを注文する家庭も急増

 小さな家族単位でのレストランの予約が増加していく中で、老舗レストランの販売方式も変化している。店内の予約が満席状態でも、テイクアウトや出前サービスなどが特に若い世代の家庭で人気が高い。

 北京で3年前から出前サービスの仕事をしている趙(Zhao)さんは、「3~5人規模の家族の出前注文が特に増え始めていて、1度の注文で5~6種類の料理をする人が多い。今年も増えるだろう」と話している。(c)東方新報/AFPBB News