■目指すは労働者も地球も救う取り組み

 アウワダルコさんは、アグボグブロシーで働く人々は「基本的に私たちみなが望むもの、つまりより良い暮らしを求めています」と話す。「残念なことに、ここの副作用と副産物が彼らの健康を損なうのです」

 アウワダルコさんは、この取り組みがアグボグブロシーの廃棄物に新たな生命を与えることで、廃棄場で働く人々の生活だけでなく、地球をも良くしてくれればと願っている。

 アウワダルコさんの最初のアップサイクル作品は大時計だ。亜鉛メッキされた車軸とアルミニウム、そして捨てられた壁掛け時計の一部を材料にして作った。アクラの2軒の高級ホテルがこの珍しい時計に強い関心を示したことを弾みに、アウワダルコさんは事業の拡大を計画している。

 アウワダルコさんの将来の夢は、アグボグブロシー廃棄場で働く約100人の人々が有害な仕事場を去り、家具製作に取り組めるようになることだ。そして、その作品を世界中の主要ギャラリーに展示して、競売で売ることだ。(c)AFP/Stacey KNOTT