【1月2日 CNS】地下鉄駅から学校に向かうでこぼこした歩道は、「キャリー族」の学生たちには不評だった。その場所が改良され、上海(Shanghai)で初めての「キャリーバッグ専用者道路」として、政通路(Zhengtong Road)に誕生した。学生たちは専用道路でキャリーバッグを引いて楽に通行できるようになり、ベビーカーに乗せた赤ん坊も、揺れにおびえずに済む。

 新たに開設された専用者道路はアスファルトで、政通路両端に作られている。キャリー専用であることを表示する白い標識が路面に描かれている。専用道路の幅は政通路南側が2メートル、北側は一般の歩行者専用道路と並行して作られているため1メートル程度だ。

 政通路は復旦大学(Fudan University)キャンパスの近くにあり、学生たちが五角場(Wujiaochang)のショッピングモールや地下鉄駅などへ向かう時など、必ず通る。同大4年の朱さんは、卒業論文の準備や実習などの関係から、大学とインターン先会社の間を毎週、行き来する。「以前だと、政通路はあちこちでキャリーを引きずる音が聞こえてきた。路面のでこぼこはキャリーの消耗が激しいし、疲れ具合も違う。騒音もひどかった」と振り返る。専用者道路が完成した今は、このような状況が繰り返されることはない。(c)CNS/JCM/AFPBB News