【12月27日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は26日、前日のクリスマスに行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)対クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)戦について、試合の最後の2分間の判定を見直した結果、ケビン・デュラント(Kevin Durant)の3プレー、レブロン・ジェームズ(LeBron James)の1プレーがファウルだったのを審判が見逃していたとする報告を発表した。

 3シーズン連続となるクリスマスの顔合わせにして、3季連続でNBAファイナルで激突しているチームの再戦となった試合は、王者ウォリアーズが99-92で競り勝ったものの、ジェームズは自身のドライブに対するデュラントのファウルが見逃され、フリースローが与えられなかったとアピールし、両者の終盤のマッチアップが物議を醸していた。

 そしてリーグ側は、デュラントはファウルを犯していたが、審判の判断ミスで反則がコールされなかったという見解を示した。ジェームズは2回はファウルを受けたと不満を訴えていたが、主張は聞き入れられなかった。

 見直しの結果、まずジェームズがボールを失ってアウトオブバウンズになったと判定された場面は、デュラントのファウルだったという分析がなされた。そしてデュラントがシュートをブロックした少し後の場面では、デュラントの腕と体がジェームズに当たったことがシュートに影響を与えたという見解が示された。

 この件について、ジェームズは試合後「あいつは俺に2回ファウルした。しかし、それを言ったからどうなるっていうんだ?」と話していた。一方のデュラントはファウルを否定し「彼はデカすぎる。デカすぎるんだよ。あれはファウルなんかじゃない」と答えていた。

 見直された判定では、その2度のファウルの間にもデュラントがレブロンの動きを妨げるファウルを犯したとした。

 またリーグ側は、試合残り33秒でのドレイモンド・グリーン(Draymond Green)に対するジェームズのプレーも、ファウルの笛を吹くべきだったと話し、ジェームズに腕とユニホームをつかまれていたため、グリーンがリバウンドのボールをつかめなかったとの見方を示した。(c)AFP