【12月27日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は26日、レバノン国内にいるシリア難民が2014年以来初めて100万人を下回る水準まで減少したと明らかにした。

 UNHCRの統計によると、今年11月末の時点でレバノンに難民登録しているシリア人は99万7905人で、その大多数が女性や子ども。

 リサ・アブー・ハリド(Lisa Abou Khaled)報道官はフランス通信(AFP)に対し、「2014年4月にシリア難民は100万人に達したが、再び100万人を下回る水準まで減少した。2014年以来初めてだ」と述べた。その理由として他国への移住、シリアへの帰国、もしくは死亡してしまったことが挙げられるという。

 レバノン国内で暮らすシリア難民の半数以上は厳しい貧困状態にあり、間に合わせの仮設テントや未完成の建物の中で辛うじて暮らしている。(c)AFP