【12月27日 AFP】英民間調査機関「経済ビジネスリサーチセンター(CEBR)」は26日発表の年次報告書で、インドの経済規模が来年、英仏を抜き世界5位になるとの予測を示した。

 報告によると、現在7位のインドは2018年に5位まで順位を上げた後、2032年には3位に躍進する見通し。

 ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相による昨年11月の突然の高額紙幣廃止や抜本的な税制改革を受け、インドの経済成長率(前年同期比)は2017年度第1四半期(4-6月)に過去3年間で最低の5.7%を記録。その後、第2四半期(7-9月)に6.3%へと持ち直している。

 CEBRのダグラス・マクウィリアムス(Douglas McWilliams)副会長は「一時的な停滞はあったが(中略)インド経済はフランス、英国に追いついており、2018年中に両国を抜きドル換算で世界第5位の規模になる」と述べた。

 報告は、安いエネルギー価格とデジタル革命が世界経済の原動力となるとした上で、インド、中国、日本を含むアジア諸国が世界の経済成長の大部分を占めると予測。さらに、2030年に中国の経済規模が米国を抜いて1位となり、「今世紀後半のある時点」でインドがその座に就くと予想している。(c)AFP