【12月26日 AFP】17NFLは25日、各地で試合が行われ、ピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)はQBベン・ロスリスバーガー(Ben Roethlisberger)が2本のタッチダウンパスを決める活躍をみせ、ヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)に34-6で快勝した。

 プレーオフでの1回戦免除が決まったスティーラーズだが、アメリカンカンファレンス(AFC)のトップシードを確保するためには、31日のクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)戦に勝ち、なおかつ今季の通算成績が12勝3敗で並ぶペイトリオッツが、同日のニューヨーク・ジェッツ(New York Jets)戦に負ける必要がある。

 ロスリスバーガーは、チームが2010年シーズン以来となるプレーオフ初戦の免除が決まったことで、負傷しているWRのアントニオ・ブラウン(Antonio Brown)がポストシーズン開幕に間に合う可能性が出てきたことを喜び、「AB(ブラウン)をはじめ、故障中の他の選手にとって良かった。回復するのは最高の気分だからね」とコメントした。

 スティーラーズは第1クオーターにロスリスバーガーがジャスティン・ハンター(Justin Hunter)への5ヤードのタッチダウンパスを通して10-0とリード。第2クオーターにはルーズベルト・ニックス(Roosevelt Nix)が80ヤードの前進を11プレー目の1ヤードランで締めくくり17-0で相手を突き放すと、クリス・ボスウェル(Chris Boswell)が36ヤードのフィールドゴールを決めて20-0で後半へ折り返した。

 第3クオーターに入ると、スティーラーズはルベオン・ベル(Le'veon Bell)の10ヤードランタッチダウンでさらにリードを広げたものの、テキサンズもデアンドレ・ホプキンス(DeAndre Hopkins)が、右手で一度はじいてしまったボールを左手でつかみ直すというアクロバチックなタッチダウンキャッチを披露した。

 しかし、テキサンズがツーポイントコンバージョンに失敗してスティーラーズのリードが27-6となると、「ビッグベン」の愛称を持つロスリスバーガーがジュジュ・スミス・シュスター(JuJu Smith-Schuster)に18ヤードのタッチダウンパスを通してとどめを刺した。ロスリスバーガーはこの試合で、通算200試合出場を達成している。

 もう一つの試合では、フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)が19-10でオークランド・レイダース(Oakland Raiders)を下し、ナショナルカンファレンス(NFC)のトップシードを確保した。

 本拠地でのクリスマスゲームに臨んだイーグルスは、試合時間残り22秒の場面でルーキーキッカーのジェイク・エリオット(Jake Elliott)が48ヤードの決勝フィールドゴールに成功。この勝利で今季の通算戦績を両カンファレンストップの13勝2敗に更新し、NFCのホームフィールドアドバンテージを獲得した。

 イーグルスは第1クオーターにQBニック・フォールズ(Nick Foles)がジェイ・アジャイー(Jay Ajayi)への17ヤードのタッチダウンパスを決めて先制したが、第2クオーターに入るとレイダースもQBデレック・カー(Derek Carr)がアマリ・クーパー(Amari Cooper)へ63ヤードのタッチダウンパスを通して7-7の同点に追いつき後半へ折り返した。

 第3クオーターには、イタリア出身のキッカー、ジョルジョ・タベッキオ(Giorgio Tavecchio)の25ヤードフィールドゴールでレイダースがリードしたものの、イーグルスもエリオットの35ヤードフィールドゴールで10-10に追いついた。

 試合時間残り7分58秒の場面でタベッキオが48ヤードのフィールドゴールに失敗すると、レイダースは試合時間残り1分を切ってからカーのパスがイーグルスのロナルド・ダービー(Ronald Darby)にインターセプトされ、エリオットの決勝フィールドゴールがお膳立てされた形となった。(c)AFP