【12月26日 AFP】東欧ハンガリーで、警察が小学校や高齢者施設で行う安全講習におしゃべりロボット「ロビ(Robi)」を導入し、話題となっている。

 ロビは身長40センチ、横幅20センチ、重さ1.6キロの小型ロボット。首都ブダペストの東およそ100キロに位置するソルノク(Szolnok)の小学校で行われた講習では、教師の机から「やあ、みんな!」と教室の児童らに呼び掛け、「インターネットを使うときは、いくつか気を付けなきゃいけないことがあるよ」とキンキンした声で話し続けた。

 ロビの開発者で警察の教育指導員を務めるチャバ・エルドシュ(Csaba Erdos)さん(38)は、「ロボットがしゃべったほうが聴衆の関心を引きつけやすい」と語る。「ロビは新種のコミュニケーションとプレゼンテーション手法なんです」

 すでにヤースナジクンソルノク(Jasz-Nagykun-Szolnok)県では今年の5月から講習にロビを導入しており、類似のロボットがハンガリー全土で間もなく登場する予定だという。エルドシュさんはほぼ毎週、ロビと一緒に犯罪防止やインターネットの安全性、交通安全といったテーマで、学校の児童やお年寄りたちに講習を行っている。

 ロビは30分しゃべるとバッテリー切れになってしまうが、その充電中にAFP記者に話しかけてきた10歳の男子児童は、ロボットがしゃべるのはアニメ「トランスフォーマー(Transformers)」でしか見たことがないと語った。

「ロビの声は慣れるまでちょっと時間がかかるけど、ぼくは大好き。それに頭もいいんだよ」

(c)AFP