【12月26日 AFP】内戦が続くイエメンで、サウジアラビア率いる連合軍や政府側部隊が国内各地でイスラム教シーア派(Shiite)反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」に対する攻撃を行い、戦闘員ら60人以上が死亡した。治安筋および医療関係者が25日、明らかにした。

 治安当局者がAFPに語ったところによると、港湾の要衝ホデイダ(Hodeida)の南方にあるハイス(Hais)ではイランが支援するフーシ派の戦闘員少なくとも18人が空爆で殺害され、近郊のタヒタ(Tahita)でも対地攻撃で35人が死亡した。

 また複数の軍・医療関係者によれば、政府側部隊でも12人が死亡し、19人が負傷したという。

 AFP記者への目撃情報によると、首都サヌア(Sanaa)郊外ではサウジ主導の連合軍による空爆で女性と子供を含む一家7人が死亡した。連合軍は、サヌアとイエメン北部の大半を支配下に置いているフーシ派から激しい抵抗に遭っている。

 紅海(Red Sea)沿岸を進軍している政府側部隊と連合軍は、今月に入りコーハ(Khokha)を掌握しており、今後はイエメン第2の港湾都市ホデイダを目指す。同地は国連(UN)が「過去数十年で世界最悪の飢餓」状態にあると警告するイエメンへの人道支援物資を受け入れる主要港となっている。(c)AFP