【12月25日 AFP】17NFLは24日、第16週の試合が行われ、ドリュー・ブリーズ(Drew Brees)が大台のパス7万ヤードに到達したニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)を含む4チームがプレーオフ進出を決めた。

 この日はセインツとロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)、カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)、カロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)が1週を残してプレーオフの切符を手にした。

 すでにニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)、ピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)、フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)、ジャクソンビル・ジャガーズ(Jacksonville Jaguars)、ミネソタ・バイキングス(Minnesota Vikings)がプレーオフ進出を決めており、31日に行われる最終週の試合でワイルドカードの残り3枠が決まる。

 アトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)と対戦したセインツは、来月に39歳となるブリーズがパス28本中21本成功で239ヤードを獲得し、NFL史上最速でパス獲得ヤードが通算7万を超えたQBとなった。過去に7万ヤード超えを果たしているのは、ペイトン・マニング(Peyton Manning)氏とブレット・ファーヴ(Brett Favre)氏というかつての大選手2人しかいない。通算248試合目での到達は、258試合のマニング氏、293試合のファーヴ氏を上回る快挙となった。

 前半にマーク・イングラム(Mark Ingram)への12ヤードのスクリーンパスを通して大台を突破したブリーズは、この試合で7万200ヤードまで記録を伸ばし、7万1940ヤードというマニング氏の歴代最多記録の来季中の更新も視界に入っている。

 この試合に23-13で勝利したセインツは、戦績を11勝4敗として3シーズンぶりのプレーオフ進出を決めたが、パンサーズが同日タンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)に22-19で競り勝ったため、両チームによるナショナルカンファレンス(NFC)南地区の優勝争いは、同率のまま最終週に持ち込まれている。

 セインツは次週バッカニアーズとのロードゲームに勝利するか、パンサーズがロードでファルコンズに敗れれば優勝が決まる。直接対決の戦績では、今季2勝のセインツが上回っている。

 9勝6敗のファルコンズは、次週パンサーズを敗ればNFC最後のプレーオフ行きの切符を獲得できるが、敗れた場合、この日ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)を下したシアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)にもプレーオフ行きの目が出てくる。

 21-12で勝利したシーホークスは、総獲得ヤードよりも反則による罰退ヤードの方が多い状態で勝利するという、1966年のイーグルス以来の記録を作っている。シーホークスは次週、アリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)と対戦する。