【12月25日 AFP】ロシア各地で24日、野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(41)の支持者らが集会を開き、1万5000人以上が同氏の大統領選挙出馬への支持を表明した。ナワリヌイ氏は、来年3月18日の大統領選でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対抗し得る唯一の野党指導者とみられている。

 ナワリヌイ氏は首都モスクワでグリニッジ標準時(GMT)の午後5時(日本時間25日午前2時)ごろ、「われわれ抜きの選挙は選挙ではない」と宣言し、中央選挙管理委員会に指名推薦文書を提出した。同氏の出馬の可否は今後、同委員会によって裁定される。

 当局は、犯罪行為で有罪判決を受けたナワリヌイ氏には立候補資格がないとし、「奇跡が起こらない限り」候補者登録はできないとの立場を取っている。判決についてナワリヌイ氏は、政治的な動機に基づくものだと主張している。

 ナワリヌイ氏の支持者らは24日、全国20都市で集会を開いた。同氏の陣営によると、全国で1万5000人以上が同氏の立候補に支持を表明。ロシアの法律では、無所属候補の登録には有権者500人の支持が必要とされる。

 ナワリヌイ氏は、もし自分の選挙参加が許可されなければ、出馬禁止の撤回を求めて法廷で争う方針を表明。候補者登録ができない場合は選挙のボイコットを呼びかけると改めて警告した。(c)AFP/Maxime POPOV, Anna SMOLCHENKO