【12月24日 AFP】中国で24日、同国製で世界最大の水陸両用機AG600が初飛行に成功した。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、「クンロン(Kunlong)」というコードネームが付けられた機体は南部広東(Guangdong)省珠海(Zhuhai)を離陸し、約1時間飛行した。

 AG600は翼幅38.8メートルで、ターボプロップエンジンを4基搭載している。定員は50人で、最大滞空時間は12時間。

 設計主任の黄領才(Huang Lingcai)氏は新華社通信に対し「初飛行の成功で、中国は大型水陸両用機を開発可能な世界有数の国となった」と述べた。

 また新華社通信は、AG600は軍事利用も可能だが、消火活動や海難救助にも使用できるとし、製造元の国有中国航空工業集団(中航工業、AVIC)にはこれまでに少なくとも17機の注文が入っていると報じている。

 AG600は、中国が南シナ海(South China Sea)で造成などを進めている人工島の全てをその航続距離内に収めている。(c)AFP