【12月24日 AFP】イタリア・セリエA、ACミラン(AC Milan)のジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督は23日、本拠地サンシーロ(San Siro)で0-2と敗れたアタランタ(Atalanta)戦後、辞任する考えはないと強調した。

 11月に指揮官に就任したガットゥーゾ監督は「もし自分が問題だと考えるのであれば即刻辞任する。だがそうではない。私はチームが抱える問題のほんの一部分にすぎない」と話した。

 11位に順位を落とした中国資本のミランは、首位ナポリ(SSC Napoli)に勝ち点21差をつけられており、オーナー陣が望む欧州の舞台は遠のいている。

「私は選手以上に侮辱されてしかるべきだ。私が船の長なのだから。私が選択しているし、そこにプレッシャーはない」と語ったガットゥーゾ監督は、さらに「絶対にやめない。私を処分できるのはクラブだ」と続けている。

 ミランは黒星を喫した前節のエラス・ベローナ(Hellas Verona)戦を受けてトレーニングを積んだが、結果は伴わなかった。

 前半32分にブライアン・クリスタンテ(Bryan Cristante)に先制点を許したミランは、後半26分にはヨシプ・イリチッチ(Josip Ilicic)に追加点を決められた。現役時代ミランで活躍したガットゥーゾ監督は「一度ビハインドになると苦しい戦いになる」と試合を振り返っている。

「われわれが今していることは十分ではない。チームとして一つにならなければならない。われわれには決意、ハングリー精神、根性が欠けている。また過去と比較することをやめなければならない。私のチームは恐怖心と不安にむしばまれている」

 ミランは次戦、27日にイタリア杯(Italian Cup)準々決勝でインテル(Inter Milan)と対戦する。インテルもリーグ戦で2連敗を喫するなど調子を落としている。

 ミランのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるマッシミリアーノ・ミラベッリ(Massimiliano Mirabelli)氏は「下を向いたり言い訳をしたりする時間はない。イタリア杯の相手はインテルだ。最大限の威厳を持って相手に挑まなければならない」とコメントしている。

「リーノ(ガットゥーゾ監督の愛称)は偉大な男であり偉大な監督だ。われわれが多くの問題に直面していることは理解している。彼はミランでよくやっている」 (c)AFP