【12月24日 AFP】英ロンドン動物園(London Zoo)で23日朝、火災が発生し、ツチブタ1頭とミーアキャット4匹が死んだほか、煙を吸い込んだ複数の職員が手当てを受けた。

 毎年120万人が訪れる同園はこの火災の影響で閉園したが、24日には営業を再開する予定だという。

 火災はアニマル・アドベンチャー(Animal Adventure)エリアのカフェで発生し、またたく間に隣接する店舗に延焼した。消防隊員72人が3時間以上かけて消し止めた。

 ロンドン動物園は声明で「悲しいことに、当園の獣医師が9歳のツチブタ、ミーシャの死を確認しました。ミーアキャット4匹も行方不明となっていますが、当園としては死んだものと考えています」と述べた。

 火災はリージェンツパーク(Regent's Park)にあるロンドン動物園で23日午前6時(日本時間同日午後3時)すぎに発生。園内に住み込んでいる飼育員がただちに動物の避難などの対応に当たったが、一部の職員は治療を受けることになった。

 ロンドン救急サービス(London Ambulance Service)によると、現場で煙を吸った6人と軽傷を負った2人の手当てをした。ロンドン市消防局(London Fire Brigade)によると、負傷者のうち1人は手首に軽傷を負った消防隊員で、念のため病院に搬送された。

 ロンドン動物園は「火災の原因を推測するのは時期尚早ですが、原因を特定できるよう数日でも数週間でも火災調査官と緊密に協力していきます」としている。

 ロンドン市消防局のクライブ・ロビンソン(Clive Robinson)氏によると、この火災によりカフェと店舗の4分の3と屋根の半分が焼けた他、近くにある動物とのふれあいエリアにも被害が出たという。(c)AFP/Alice RITCHIE