【12月23日 AFP】カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)は22日、バスケットボールチームのメンバーとして先月の中国遠征中に万引きをはたらいて拘束されたコーディー・ライリー(Cody Riley)とジャレン・ヒル(Jalen Hill)に、今季終了までの出場停止処分を科すと発表した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が中国の習近平(Xi Jinping)国家主席に介入を依頼するなど、国際問題にまで発展していたこの万引き事件では、米プロバスケットボール(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)でルーキーシーズンを過ごしているロンゾ・ボール(Lonzo Ball)の弟リアンジェロ(LiAngelo Ball)が2人と一緒に逮捕されていた。

 ライリーとヒルは、チーム練習や今月26日に始まる会合に参加することは認められているものの、スティーブ・アルフォード(Steve Alford)ヘッドコーチ(HC)によると、本拠地や敵地の試合でユニホームを着ることは許されないという。

 同HCは2人について声明で、「中国から帰国して以降、彼らは要求されたことをすべてこなし、教室では勉学に励み、個人練習を行っていた。私はかねて選手たちに対し、行動には結果がともなうということを言い聞かせてきた。そして、シーズンを通しての処分は、彼らの非行に対してわれわれがいかに深刻にとらえているかを示している」と述べた。

 ライリーとヒルがチームへの復帰を目指す中、先に無期限の活動停止処分を受けていたリアンジェロは、父親のラバー(LaVar Ball)氏によって同校を退学。弟のラメロ(LaMelo Ball)とともにリトアニアのプロチームであるヴィータウタス(Vytautas)と契約し、来年から同球団でプレーすることになった。

 一方でラバー氏は先日、高校を卒業しても大学に行かずにNBAでのキャリアを目指す選手を対象としたバスケットボールリーグを設立する計画を発表した。(c)AFP