【12月23日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は22日、ミャンマーからバングラデシュに逃れたイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)難民のうち、5歳未満の子供の4分の1が、生死にかかわる深刻な栄養失調に陥っていると発表した。

 今年10月22日から11月27日の間に3回実施された調査の結果、過密状態にある難民キャンプに収容された乳幼児の約25%が急性栄養失調となっていることが分かったという。

 スイス・ジュネーブで記者会見したユニセフのクリストフ・ブリアラク(Christopher Boulierac)報道官は「調査を受けた子供たちの半数近くが貧血、40%が下痢、最大60%が急性呼吸器感染症を患っている」と述べた。

 ミャンマーのラカイン(Rakhine)州では、軍事作戦によって今年8月以降に難民化したロヒンギャの数が65万5000人を超えており、うち約半数が子供となっている。国連(UN)は、この軍事作戦は民族浄化であるとの見方を示している。(c)AFP