【12月22日 AFP】フィリピンのルソン(Luzon)島東部沖で21日にフェリーが転覆した事故で、死者が少なくとも5人に増えたことが明らかとなった。一夜明けた22日も救助隊による捜索活動が続けられているが、名簿に名前のない人も乗船しており、当局は行方不明者の数を把握できていない。

 事故が起きたのは首都マニラから東へ約70キロ離れたレアル(Real)の沖合。フェリーはポリリョ(Polillo)島に向かう途中に転覆した。これまでのところ252人あまりが救助されているという。

 沿岸警備隊は当初、フェリーの乗客乗員を251人としていたが、後にフェリーの定員は286人で、名簿に掲載された251人以外にも乗船していた人がいたと認めた。当局はこの食い違いについて一切説明していない。

 事故現場に近いインファンタ(Infanta)の当局者によると、救助隊は今もって行方不明者数を確定できていないという。

 AFPの電話取材に対してこの当局者は、「行方不明となった親族を探している人が今もいるため、今後も捜索活動は続く」と語った。(c)AFP