【12月22日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のライアン・ギグス(Ryan Giggs)氏は21日、ポール・クレメント(Paul Clement)監督の解任で空位となっているスウォンジー・シティ(Swansea City)の指揮官への立候補を否定した。

 スワンズ(Swans、スウォンジー・シティの愛称)がこの1年で3人目の指揮官候補を模索する中、ギグス氏はロナルド・クーマン(Ronald Koeman)氏やトニー・ピューリス(Tony Pulis)氏、ルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)氏らとともに後任候補として名前が挙がっていた。

 昨年10月のボブ・ブラッドリー(Bob Bradley)元監督就任前にも、招へいのうわさがあったスワンズを指揮することに興味があるかと問われたギグス氏は、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「ない。彼らとはもう話をした。最後は、ボブ・ブラッドリーの就任前だ」と応じた。

 ギグス氏は、今夏のギルフィ・シグルズソン(Gylfi Sigurdsson)とフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)の売却がスウォンジーの弱体化につながったと考えている。

「クラブ内部の人間ではないので分からないが、ここ数年はしっかりと経営されていたクラブで、最も効果的なプレーの仕方でプレミアリーグのクラブとして定着していたのは明らかだ」

「だが今は厳しい。チームは下位に沈んでいる。毎年きつくなっている。彼らは良い選手を失った。そうでしょう? シグルズソンがいなくなり、ジョレンテがいなくなり、多分その穴を少しも埋めきれていない。そういったことは常に問題になる」

 44歳のギグス氏は2014年、デビッド・モイーズ(David Moyes)前監督の解任後はユナイテッドで暫定指揮官となり、その後ファン・ハール前監督の下でアシスタントコーチを務めた。しかし、引く手あまたながら2016年のユナイテッド退団後以降は役職には就いていない。

 クレメント監督は今年1月の就任後にスウォンジーを降格から救ったが、18日に行われたエバートン(Everton)戦で1-3と敗れ、公式戦ここ11試合で9敗目を喫すると、それから2日も経たずして解任を言い渡された。

 21日にスウォンジーは、同クラブでMFとしてながらく活躍し、コーチングスタッフの一員でもあるレオン・ブリットン(Leon Britton)が暫定指揮官に就き、23日のクリスタルパレス(Crystal Palace)戦の指揮を執ると発表した。

 会見でブリットンは、正式な監督に就任する意向はないと明かした。

 35歳のブリットンは「この先も監督にならないというわけではない。ただ、現時点では自分にとっては正しい選択ではないと考えているだけだ」とコメントしている。

 スウォンジーは現在リーグ最下位で、残留圏との勝ち点差は4となっている。(c)AFP