【12月22日 AFP】オランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)は21日、マルセル・カイザー(Marcel Keizer)監督とアシスタントコーチのデニス・ベルカンプ(Dennis Bergkamp)氏らの任務を解いたと発表した。

 声明でアヤックスは「マルセル・カイザー、アシスタントコーチのヘニー・スパイケルマン(Hennie Spijkerman)とデニス・ベルカンプを停職とした。首脳陣は彼らと解約終了について議論する予定である。首脳陣は、一連の悪いパフォーマンスもあって、アヤックスの野望達成に向けてコーチ陣の能力に対する自信を失った」と発表した。

 また元オランダ代表のレジェンドであるベルカンプ氏とは「技術面での方針」で相違があったという。

 アヤックスは今夏、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の指揮官就任のため1年で退任したピーター・ボス(Peter Bosz)氏の後任に、経験の浅いカイザー氏を起用していた。就任から174日での解任は、1988年に82日でクラブを去ったクルト・リンダー(Kurt Linder)氏以降では最短となった。

 アヤックスはここ数か月結果が出せておらず、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)でともに予備予選敗退を喫していた。また国内では、20日に行われたオランダ杯(KNVB beker)でFCトウェンテ・エンスヘーデ(FC Twente Enschede)と1-1で迎えたPK戦の末に敗退が決定。リーグ戦では2位につけている。

 ゼネラルマネジャー(GM)を務める元オランダ代表GKのエドウィン・ファン・デル・サール(Edwin Van Der Sar)氏は「われわれはあいにくの夏を過ごし、難儀しながらシーズンに突入した。競技面では欧州大会での敗退が底辺だった」とコメント。

 ファン・デル・サール氏はまた、首脳陣が現在のチームがカイザー氏、スパイケルマン氏、ベルカンプ氏の下で「期待していたレベルに達することに自信をもてていない」とし、「悔しく思う」と述べた。

 暫定指揮官には、リザーブチームで監督を務めるミハエル・ライツィハー(Michael Reiziger)氏が指名されている。(c)AFP