【12月22日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook、FB)は21日、虚偽ニュースに「disputed(異論あり)」との表示をつけることを中止し、その代わりに事実だと確認された記事を関連記事として提供すると発表した。同社はこの変更で虚偽情報の拡散防止強化を進めたい考え。

 フェイスブックの公式ブログは事実と信じ切っている情報を払いのけさせるのは難しいことが分かったとしている。「虚偽」や「異論あり」といった印を付けてもその情報の真偽について意見を変えさせられるとは限らず、強い言葉や視覚的刺激(鮮やかな赤色のアイコンなど)はかえってその情報が真実だという確信を強めることを示唆する研究結果もあるという。

 フェイスブックは8月から新しい方法を試していた。この方法を採用しても虚偽ニュースのクリックスルー率(表示された回数のうちクリックされた回数の割合)に大きな変化は見られなかったが、ソーシャルネットワーク上で共有される頻度は「異論あり」表示がつけられた時よりも下がった。(c)AFP