【12月21日 AFP】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は20日、昨年11月に政府と左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」が和平協定を結んだ南米コロンビアで、今年に入ってから殺害された人権や労働権の活動家が100人余りに上ったことを明らかにした。

 殺人は政府の支配が及ばず、FARCが活発に活動していた地方部で発生したという。

 年初から12月20日までに死者105人が確認されており、さらに11人の死について検証が行われている。

 OHCHRの集計はコロンビア政府がまとめたものとは食い違っており、政府は殺人が組織的に行われていることを否定している。

 FARCとの内戦終結への取り組みを評価されて昨年ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は、復員者や人権活動家を守ることを約束している。(c)AFP