【12月21日 CNS】中国のITインターネット企業「チーターモバイル(Cheetah Mobile)」は、米マイクロソフト(Microsoft)の人工知能(AI)技術をチーターモバイルの海外向け携帯アプリに埋め込み、共同で携帯電話でのAIの応用方法を模索することで合意したと発表した。

 初期段階では、チーターモバイルのスマホ画面をカスタマイズできるアプリ「CMランチャー(CM Launcher)」に、マイクロソフトのAI音声音声認識機能「コルタナ(Cortana)」を搭載する。

 CMランチャーはアンドロイド(Android)ユーザーに最も人気のあるランチャーで、個性的な3D画面が魅力。200以上の国・地域で3億人がダウンロードしている。

 チーターモバイルの傅盛(Fu Sheng)CEOは、「自社傘下の北京猟星空(Beijing Orion Star Technology)でも音声対話、画像認識、視覚ナビゲーションなどの自主研究開発に早くから取り組んできた。今回のマイクロソフトとの共同研究開発を通して、チーターモバイルの海外ユーザーに、さらに良質なAI音声サービスを提供できることになる。我々のミッションである『Make the World Smarter(訳:世界をもっとスマートに)』と合致する」と話した。

 マイクロソフトのコーポレートバイスプレジデントのジョーディ・リバス(Jordi Ribas)氏は、「コルタナによってさらにスマートなサービスを提供し、利用者にもっと手軽に活用してもらいたい。CMランチャーに組み込まれることで、世界中の利用者にコルタナを使ってもらえる機会が増える。これを初めの一歩とし、今後はチーターモバイルのほかの製品とも提携していきたい」と述べた。

 また、コルタナ以外にも「Office」「Skype」「Bing」、天気サービスなどマイクロソフトの幅広いサービスがCMランチャーで利用できるようになるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News