【12月20日 AFP】韓国の文在寅（ムン・ジェイン、Moon Jae-In）大統領は19日、米NBCのインタビューに応じ、米軍と毎年行っている大規模な合同軍事演習について、来年の平昌冬季五輪の閉幕後に延期するよう米国側に提案したと明らかにした。

　演習延期を検討していると韓国政府が認めたのはこれが初めて。合同軍事演習「フォールイーグル（Foal Eagle）」と「キーリゾルブ（Key Resolve）」は毎年2月下旬または3月初旬から4月下旬まで行われるが、毎回北朝鮮は猛反発している。

　しかし来年は2月9～25日に平昌冬季五輪、次いでパラリンピックが開催されるため、演習と期間が重なる可能性が高い。また、演習は北朝鮮との国境から南にわずか80キロの場所で行われる。北朝鮮は侵略の予行演習だと非難しており、（朝鮮半島情勢の）緊張が高まりやすくなる。

　文氏は大会促進活動のため平昌に向かう途中、NBCに合同軍事演習の延期について「私自身が米国に提案をし、米政府が現在検討している」と語った上で、「ただ、全ては北朝鮮の動向にかかっている」と強調した。(c)AFP